《U17女子W杯準々決勝：なでしこ vs スペイン》2022-10-23 Sat

試合終了直前に２失点し、１：２で逆転敗退。残念無念。
ロシアW杯「ロストフの悲劇」以来のショック。

【先発】



【得点】66分 谷川萌々子

【ハイライト動画 short / long】
https://www.youtube.com/watch?v=nwoaNKZBimI
https://www.youtube.com/watch?v=vg0rvGzgL78&t=24s

またもスペインの術中にはまり、なでしこの長所を消されてしまった。
両サイドに起点を作ってワイドにパスを回し、なでしこの選手間の距離を広げ、
DFラインとGKの間オフサイドギリギリにロングボール。
U20世代もこれにやられボールを追い回すのに疲れ果てた。

スペインのボール支配率は63％でシュート数は21。なでしこはわずかに5本。
これを見ただけでも差は歴然。技術の高さとスピードでもかなわなかった。
特に2ゴールを決めたヴィッキー・ロペスは素晴らしかった。
U20のインマ・ガバーロと共に、なでしこの脅威となるだろう。





前半37分にスペインがPKをはずし、後半21分に谷川萌々子が
超ロングシュートを決めたときは勝ったと思ったけどなあ。甘かった。
ただ劣勢で苦しい試合展開の中、
4試合連続ゴールを決めたエースのMF谷川萌々子、
何度も神セーブでピンチを救ったGK岩崎有波、
小柄ながら巧みなドリブルと視野の広さで
獅子奮迅の活躍をしたMF眞城美春に、盛大な拍手を送りたい。
他の選手たちも本当によく頑張った！







それにしても選手交代が、たった2人だけとは・・
何度も突破を許した両SBを、なぜ早く交替しなかったのか？
カナダ・フランス戦で起用したDF岡村來佳やFW久保田真生に替えるべきだった。
後半39分、リードされたスペインは一挙に3名を替えゴールを狙いに来たが、
狩野倫久監督はWH松永未夢を替えただけ。理解に苦しむ。
ほとんどの選手は足が動かなくなっていたのに、だ。
その後に２失点。スペインは歓喜に沸き、なでしこは涙。

谷川のゴールが決まった後半21分、意気消沈したスペインに対し、
1人でもドリブルで突破できるMF板村真央やFW樋渡百花を使って
攻勢に出るべきだった。試合のリズムやペースを変える唯一の好機だった。
なぜ今日の試合だけ、2人しか選手交替をしなかったのか、
狩野監督には説明が欲しい。言っても詮ないことだが・・





あ〜〜、終わってしまった。
コロナ禍で国際試合を経験できなかった彼女たちに
あと2試合やらせてあげたかったなあ。

来年の女子W杯の組み合わせが決まり、なでしこは男子同様、
スペイン・コスタリカと同組になった。何という偶然、不思議だねえ。
11月15日のスペイン戦で後輩のリベンジをお願いしたい。
池田監督、スペイン攻略の手本を見せてくれ！

《復活！北区花火大会》2022-10-22 Sat

３年ぶりに荒川河川敷の花火大会が開催された。
マスクがどこでも外せる日常が早く戻ってきて欲しい！

【動画】https://www.youtube.com/watch?v=YE6Qs56OUGA

《U17女子W杯：なでしこ vs フランス》2022-10-18 Tue

２：０で貫禄の３連勝！

【先発】


【得点】29分 谷川萌々子、90＋2分 楠さやみ

【ハイライト動画：Long & Short】
https://www.youtube.com/watch?v=qX1vJLyAHNY
https://www.youtube.com/watch?v=mHQmg52v9Y0

カナダ戦から先発を5名入れ替え、
システムも 4-2-3-1 から 4-4-2（1トップ 1シャドー）に変更。
タンザニア戦は 4-1-2-3 。3戦ともシステムが違うし、
すでに第2戦で 21名の招集メンバー全員を使っている。
つまり相手によってシステムも選手のポジションも変え、
全員で柔軟に戦えるチームになっているのだ。
こんなことは過去のどの世代のなでしこもできなかったこと。

さらには試合途中の選手交代でシステムも変えている？・・
不動なのは 2人のCBとGKだけで、あとは自由に動いている？・・
もうわけわからん新時代のサッカー、ちと褒め過ぎか（笑）。






エースの谷川萌々子が今日もペナルティーエリア外からの
ミドルシュートを決め、3試合連続ゴール。すげえ！
加えて先発WHの松永未夢・久保田真生や交代で入った板村真央など
ドリプル突破が得意な選手が多いのも魅力。例え失敗しても
周囲の選手がすぐボールを奪い返し、何度も波状攻撃をかける。
果敢にチャレンジするサッカーが誰が出てもできているのが素晴らしい。





守備面でもバイタルエリアでシュートを許す危険な場面が何度かあったが、
何人もの選手がそれを事前に察知し、体を投げ出して防いでいた。
それでいてPKもない。３試合でイエローさえない。これもすごい！
こんなに褒めてばっかりでいいのか（笑）。





さて準々決勝の相手はスペインになった。
優勝を狙うには強豪のアメリカ・ドイツ・スペインと必ず戦わなければいけない。
それが少し早くなっただけ。ぜひ勝って欲しい、いや勝てる！ 敵はVARだけや。

ところで初出場のタンザニアが、カナダとフランスを押し除けて
史上初の決勝T進出だって。称賛したいところだが、
あの露骨で姑息な時間稼ぎがねえ、オイラは許せない。
フランスもカナダも焦らされ、自分たちのサッカーを見失ってしまった。
中近東のベッドサッカーよりひどい。
応援する気持ちにはなれないというのが正直なところ。
過剰な遅延行為を取り締まるVAR はないのか？あまりの中断の多さに
英語の実況アナも「バスケットのよう」と言ってた、多分ね。

これでタンザニアの準々決勝の相手がコロンビア。
ひょっとしたらベスト４もあり得るわ。
え、アメリカも破って決勝進出？ やめてくれぇぇぇ！ 面白いけど（笑）。

《U17女子W杯の珍事》2022-10-17 Mon

インドで開催されているU17女子W杯で前代未聞の珍事が起こった。
主要なスポーツメディアはベンデマのバロンドール受賞と
中村俊輔の引退（寂しい！）に忙しく、こんな小さなネタは無視すると
思うので、テレ東なみの独自路線を貫くオイラが紹介したいと思う。

Bグループの第３戦：ドイツ vs ニュージーランド。
すでに第２戦でドイツの首位通過は決まり、ニュージーランドも
予選敗退が決まっている消化試合。その珍事は、ドイツが３：１で
リードし後半のロスタイムに入ろうとした瞬間に起こった。

突然、大会主催者側のスタッフがモロッコ人の女性主審を呼ぶ。
空には稲光と雷鳴が響いていたため試合終了を主張したのだ。
ところが主審は「雨はまだ降ってない」という理由でロスタイム７分の
継続を主張（私の推測だが）。２分ほどの議論の後、笛が吹かれて
モロッコ人審判団３名はピッチを去った。

当然、試合終了と思った両チームの監督と選手は握手を交わす。
そしてニュージーランドの監督が選手たちを集めて円陣を組み、
最後の言葉をかけ始めた。その時、審判団が再び戻ってきて
プレイ再開を告げたのだ（何が起こったのかは不明）。

もちろん大会スタッフと両チームの監督・選手たちが詰め寄り激しく
抗議するが、主審は頑として聞き入れない。監督は呆れて皮肉な笑いを
浮かべ、ピッチに戻された選手たちも国を越えて言葉を交わし苦笑い。
“やるしかないわね” という蔑んだような表情が悲しくてやり切れない。

１２分の長い中断の後プレイが再開されたが、両チームの選手たちは
申し合わせたように動かず、センターサークル付近で敵味方もなく
ボールを回すだけ。動いているのは審判団のみという虚しい映像が続く。
ロスタイムが３分を過ぎた頃、とうとう雨も降ってきたが、
試合は７分間ピッタリ、最後まで続けられた。

【ロスタイムの動画】緑ドイツ / 白ニュージーランド
https://www.youtube.com/watch?v=ZOwCsjMksRo

何とも後味の悪い試合。
近年のサッカー界は、VARの介入により試合の中断が増え、
主審と選手たちとの信頼感が失われつつある。モロッコ人の主審は
“試合をコントロールするのは私だ！”、そう言いたかったのだろうか。
少しだけ彼女を擁護したい気持ちはある。

何度も言うが、VARの使用はオフサイドの判定とゴールラインを
割ったか否かの判定を補助するだけにして、PKかどうかの判定は
主審の判断に任せるべきだと思う。重箱の隅を突くような判定で
何度も中断されてしまうと、サッカーの醍醐味は失われてしまうよ。

さて今夜は、なでしこ vs フランスの試合。
例え負けてもなでしこの首位通過は決まっている。
問題は準々決勝で当たるCグループの２位がどこになるか、だ。
コロンビア、メキシコ、スペイン、中国 ・・・
まあ、どの国になっても負ける気はしない。敵はVARだけ？

《U17女子W杯：なでしこ vs カナダ》2022-10-15 Sat

４：０、文句なしの圧勝！真の実力を魅せた。

【先発】


タンザニア戦の先発から４名入れ替えただけじゃなく、
選手のポジションも大胆に変更した。

CB大矢さくらを左SB、左SB古賀塔子と右SB中谷莉奈をCB、
FW登録の久保田真生を右SB、WH辻澤亜唯を右から左にスイッチ、
アンカー白垣うのを右WH、そしてCF谷川萌々子をボランチに起用した。
誰もがユーティリティープレーヤーなんかね。
ぶっつけ本番で選手を試す不思議かつ魅力的なチームだ。

試合運びもタンザニア戦とは大違い。
高い位置から連携してボールを奪い、すぐさま攻撃にシフト。
パスのスピードも格段に上がり、時には中央、時にはサイドから自在に展開し、
積極的にミドルも狙う。観てて楽しいサッカー。
シュート33（枠内13）で４点は、ちと寂しいけどね（笑）。
パスワークの形にはまらず個人で突破しようという野性味もあって
欧米のパワーとスピードに対抗できそう。

【得点】
9分 久保田真生、37分 白垣うの、52分 谷川萌々子、90＋2分 高岡 澪（PK）

【ハイライト動画】
https://news.jsports.co.jp/football/article/20190310223882/?p=2








なでしこは早くもDグループ１位で決勝T進出を決めた。
加えてタンザニアがフランスを破るビッグサプライズ。今頃は国中大騒ぎ（笑）。
さらにCグループはもっと大変。スペインがメキシコに敗れ４チームが勝ち点３で並ぶ。
なでしこの準々決勝の相手が、どこになるのやら・・

エースの谷川萌々子は今日も見事なドリブルでゴール！
フランス戦、そして決勝Tが楽しみだ。ワクワク！

《U17女子W杯：なでしこ vs タンザニア》2022-10-12 Wed

４：０で快勝、と言いたいところだが物足りなかった。

【先発】


【得点】
33分 白垣うの、67分 板村真央、75分 辻澤亜唯、81分 谷川萌々子（FK）

【ハイライト動画】
https://www.youtube.com/embed/duk8t39LDGw?rel=0&controls=0

プロ野球クライマックスシリーズの影に隠れ、ひっそりとU17女子W杯が
インドでに始まった。全然知らない選手ばかりで名前も顔も覚えきれない。
いつものように決勝Tに進む頃には馴染んでくるかな。

初戦のタンザニアは、全ての世代を含めて史上初の出場。士気は高い。
荒削りなチームで正直弱いけど、足の長さと当たりの強さは侮れない。
前半20分にレッドカードで１人少なくなっても、なでしこを苦しめた。

また15歳のGKが好セーブを連発するだけでなく、
接触プレイで大袈裟に痛がり、長いこと寝た後に手袋をはめ直したり
靴を履き直したりという露骨な時間稼ぎもするのでペースを乱された。

さらに初戦の難しさか、なでしこは攻撃にリズムが出ない。
パスのスピードも遅くて２人目・３人目の動きがない。
後半の選手交代で次第に攻撃の連携とスピードが上がり、
終わってみれば４得点で勝利。あと２～３点は取れたけどね。
驚いたことに今大会のピッチは横64m 縦100mと国際基準より小さめだという。
なでしこにとっては、空いたスペースが普段より少なかったのかも知れない（笑）。






注目したいのは、交代で入ったMF11 板村真央。
切れ味の鋭いドリブルと突破力は、宮澤ひなたと遠藤 純を足して２で割ったようだった。



もう１人、CF14 谷川萌々子。上背があって当たりに強くシュート力もある。
今はDFだがU20女子W杯ではFWだった宝田紗織のよう。
特筆したいのは４点目となったFK。鋭く左に曲がって落ちるゴールは素晴らしかった。



このU17なでしこの真の実力は、次のカナダ戦・フランス戦で試される。
招集メンバーはDF登録6名・MF登録5名と従来より少なめで、
なんとFW登録の選手が7名もいる。体格も全体的に大きめで頑健そうだ。
期待したい。

《MS&AD杯：なでしこ vs ニュージーランド》2022-10-9 Sun

また２：０で勝利。



【先発】


【得点】44分 宮澤ひなた、61分 植木理子

【ハイライト動画】
https://www.youtube.com/watch?v=7DlS-XsnMTk

３-４-３を継続したが、ナイジェリア戦より随分よくなった。
縦に速い遠藤 純と植木理子を起用したのが要因。
初先発の藤野あおばも驚くほどよかった。すごい18歳。
少しプレイが軽い長谷川唯よりいいかも。
あとはゴールする経験値。惜しいシュートが何本もあった。





強豪に勝つには攻撃のスピードアップが課題だなあ。
杉田妃和と長野風花がボランチで同時起用できると
もう１段階ステップアップできそう。時間はかかるけどね、
それとシュートの正確性。永遠の課題か。

頼りになるストライカーは、田中美南より植木理子。
それがはっきりした試合だった。
イングランド戦では長谷川唯と岩渕真奈との融合が観たい。

初出場の17歳、小山史乃観が可愛かった。ジジイはメロメロです。
小山と浜野まいかはC大阪の下部組織で小学生の時から一緒にやってきた
仲間だという。この２人に関するオモロイ話。




今回のメンバーの中で浜野だけがユニフォームのシャツを
パンツの中に入れている。理由は、“ジャマだから”。
ちょっと野暮ったいけど本人は全く気にしていない。
２人の関係について小山いわく、“スイカと塩” 。
その心は、“違うものだけど一緒に食べると美味しい”。
オモロイ１０代が、なでしこをオモロくしてくれそうだ！

余談になるけど、フジも日テレも実況と解説がウザい。
もっと試合の流れに沿ったものにしてくれ。余計な話いらん。
澤 穂希をリスペクトし過ぎ。優勝のことを言い過ぎ。
あれは天からのいただきもので、もう忘れた方がいい。
現在の女子サッカーには通用しないもの、です。

《親善試合：なでしこ vs ナイジェリア》2022-10-6 Thu

２：０で勝利。
FKとPKによる得点のみ。物足りない結果ではある。



【先発】


【得点】
64分 田中美南、68分 田中美南（PK）

【ハイライト動画】
https://www.youtube.com/watch?v=cPJPSQWAnfM

システムを定番の４–４-２から３-４-３に替え、U20世代の選手も試した。
男子も時間があれば試したかった。なでしこは時間があるから、
いろいろ試すのはいいことだ。が、凡ミスが多かったのは猛省すべし。

前半は全くダメだった。
特に鉄板のレギュラー、熊谷紗希と清水梨紗がアタフタしていたのが笑えた。
後半から清水に替わって入った清家貴子がよかったなあ。
体も強いしスピードもある。清水もウカウカしてられないわ。



U20世代の浜野まいかと藤野あおばが入ってから攻撃が
よりエネルギッシュになった。いいねえ！
遠慮せずにシュートを打つし、ガンガン前に向かう。失敗を恐れていない。
楽しみだ。浜野が試合終了後、不満そうな表情だったのが嬉しい。
（夜のNEWSでは悔しくて涙ぐむシーンもあった）

６月の代表戦で活躍した千葉玲海菜選手が右膝前十字靱帯損傷で全治８ヶ月だって。
残念だなあ。何とかW杯に間に合って欲しい！絶対に必要な選手だ。



9日のニュージーランド戦の先発予想（希望）。
無謀を承知で全とっかえ、U20世代を3名全員使う。案外いいかもね。

11月のイングランド戦に岩渕真奈と長谷川唯は復帰するだろうか？
その時点のベストメンバーで挑戦してほしい！