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《U17女子W杯の珍事》2022-10-17 Mon [サッカー]

[サッカー]インドで開催されているU17女子W杯で前代未聞の珍事が起こった。
主要なスポーツメディアはベンデマのバロンドール受賞と
中村俊輔の引退(寂しい!)に忙しく、こんな小さなネタは無視すると
思うので、テレ東なみの独自路線を貫くオイラが紹介したいと思う。

Bグループの第3戦:ドイツ vs ニュージーランド。
すでに第2戦でドイツの首位通過は決まり、ニュージーランドも
予選敗退が決まっている消化試合。その珍事は、ドイツが3:1で
リードし後半のロスタイムに入ろうとした瞬間に起こった。

突然、大会主催者側のスタッフがモロッコ人の女性主審を呼ぶ。
空には稲光と雷鳴が響いていたため試合終了を主張したのだ。
ところが主審は「雨はまだ降ってない」という理由でロスタイム7分の
継続を主張(私の推測だが)。2分ほどの議論の後、笛が吹かれて
モロッコ人審判団3名はピッチを去った。

当然、試合終了と思った両チームの監督と選手は握手を交わす。
そしてニュージーランドの監督が選手たちを集めて円陣を組み、
最後の言葉をかけ始めた。その時、審判団が再び戻ってきて
プレイ再開を告げたのだ(何が起こったのかは不明)。

もちろん大会スタッフと両チームの監督・選手たちが詰め寄り激しく
抗議するが、主審は頑として聞き入れない。監督は呆れて皮肉な笑いを
浮かべ、ピッチに戻された選手たちも国を越えて言葉を交わし苦笑い。
“やるしかないわね” という蔑んだような表情が悲しくてやり切れない。

12分の長い中断の後プレイが再開されたが、両チームの選手たちは
申し合わせたように動かず、センターサークル付近で敵味方もなく
ボールを回すだけ。動いているのは審判団のみという虚しい映像が続く。
ロスタイムが3分を過ぎた頃、とうとう雨も降ってきたが、
試合は7分間ピッタリ、最後まで続けられた。

【ロスタイムの動画】緑ドイツ / 白ニュージーランド
https://www.youtube.com/watch?v=ZOwCsjMksRo

何とも後味の悪い試合。
近年のサッカー界は、VARの介入により試合の中断が増え、
主審と選手たちとの信頼感が失われつつある。モロッコ人の主審は
“試合をコントロールするのは私だ!”、そう言いたかったのだろうか。
少しだけ彼女を擁護したい気持ちはある。

何度も言うが、VARの使用はオフサイドの判定とゴールラインを
割ったか否かの判定を補助するだけにして、PKかどうかの判定は
主審の判断に任せるべきだと思う。重箱の隅を突くような判定で
何度も中断されてしまうと、サッカーの醍醐味は失われてしまうよ。

さて今夜は、なでしこ vs フランスの試合。
例え負けてもなでしこの首位通過は決まっている。
問題は準々決勝で当たるCグループの2位がどこになるか、だ。
コロンビア、メキシコ、スペイン、中国 ・・・
まあ、どの国になっても負ける気はしない。敵はVARだけ?



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