《U20女子W杯決勝：なでしこ vs スペイン》2022-08-29 Mon

１：３で敗れ、連覇を逃す。

【先発】


【得点】47分 天野 紗

【ハイライト動画】
https://www.youtube.com/watch?v=G9-35AjdekA





細かい雨が降りしきる中で始まった決勝戦。なでしこは準決勝と同じ先発でスタート。
これまでの相手と違いスペインは中盤のプレッシャーがキツく、なでしこに自由に
ボールを持たせない。そしてボールを奪うと、すぐにすぐにオフサイドトラップを狙う
３人のフラットなDFラインの頭上を越すロングパスを入れてくる。
このなでしこの弱点をうまく突かれてしまい、前半12分・22分とたて続けに失点。
さらに27分にはハンドでPKを与えてしまい、早くも３：０とリードされてしまった。





後半なでしこはメンバーを２人替え、システムを３バックから４バックに変更、
反撃に出る。開始直後に得たFKから、交替したばかりの天野 紗がゴールを押し込み
１点を返す。その後、なでしこは完全にゲームを支配。何度も決定機を作るが、
あとわずかのところで決まらない。スタンドからは「ハポン、ハポン」の大歓声。
スペインがボールをGKまで下げると大ブーイング。
なでしこにとっては完全にホームの雰囲気。イケると思った。

でも完全アウエイのスペインは守備に徹し、フレッシュな選手を次々に投入して、
なりふり構わずゴール前を固める。もともとミスが少ないチームだから、
こうなると打つ手がなく、そのままゲーム終了。残念無念。がっくしです。



スペインの１点目を決めたFW9ガバーロは、すごい選手。
オフサイドぎりぎりから飛び出し浮き球を胸でトラップ、冷静にGKの動きを見ながら
ゴール右隅に流しこんだ。これで今大会６試合で８ゴールを決め、得点王となった。
将来なでしこの脅威となる選手だなあ。

ちなみに得点ランキングの２位は、４ゴールの浜野まいか。
３位は３ゴールの山本柚月。浜野は準優勝チームながら大会MVPに選ばれた。
あっぱれ、あっぱれ。華奢で小柄な彼女のテクニックと最後まであきらめずに
走り続ける運動量が評価されて嬉しい。





スペイン国内の女子サッカーリーグは空前の人気で、今年３月のクラシコは
９万人を超す観客を動員し世界記録を樹立。男子のクラシコも抜いたという。
帰国したら、えらい騒ぎになんだろうなあ。

ひるがえって我がWEリーグは寂しい限り。
U20W杯で優勝すれば少しは盛り上がっただろうが・・せめてオイラだけでも
日テレベレーザの試合を観に、せっせと西が丘へ通うことにしよう。
お気に入りの清水梨紗はイングランドのウエストハムに移籍しちゃったけどね。
ともあれ、準優勝は立派。18日間、ハラハラドキドキを楽しませてもらった。
選手たちに感謝したい。






最後に決勝前に同会場で行われた３位決定戦で
オランダを４：１で破ったブラジルの選手たちが、ピッチへ向かうなでしこたちを
通路の両側に並んで送り出す動画を紹介しよう。女子サッカーのいいところで、
ちょっと胸熱。
https://twitter.com/SelecaoFeminina/status/1564072127288020994

もう１件の胸熱。MVPの浜野を祝福するブラジルの選手たち。
https://twitter.com/FIFAWWC/status/1564109731039436804

《U20女子W杯準決勝：なでしこ vs ブラジル》2022-08-26 Fri

2：1で勝ち、２大会連続で決勝に進む。
今日は小さな声で叫んだ（笑）。フランス戦の先発から１人替えただけ。
全員替えが効かないベストメンバーで臨む。

【先発】



【得点】
30分 山本柚月、84分 浜野まいか

【ハイライト動画】
https://www.fifa.com/fifaplus/ja/watch/7hCcGpELXeYzlcV2Xd1XfR

前半は両チームとも慎重でスローペースだったが、
次第になでしこがゲームを支配していく。
前半30分、ペナルディエリアのすぐ外でクリアボールを拾った山本柚月が
左足でミドルを放つとGKの指先をかすめてゴール右隅に決まった。





しかし後半ブラジルはギアを上げてきた。
特に長身の２人、FWのALINEとMFのYAYAの技術とパワーは素晴らしく
２人がかりでも突破されチャンスを作られてしまう。

後半10分、山本と同じような位置からミドルを決められ同点。
その後もなでしこは防戦一方だったが、
体を投げ出す守備とGK大場未羽の好セーブでゴールを死守する。

また延長かと覚悟し始めた後半39分、
それは突然やってきた、奇跡のような２人の連携が。あえて言うなら、
攻めに疲れたブラジルが、一瞬気を緩めてしまった時間帯だったのかも知れない。

前線でボールを受けた山本柚月が３人に囲まれながら反転し、
２人のDFの間にいた浜野まいかの前に浮かしたボールを送る。
これを浜野が飛び出してきたGKの頭上を抜くループシュート、
技ありのゴールを決めた。すごい！





浜野まいかは本当にすごい。
フランス戦で110分以上走り回り、今日の前半の終わり頃は足を痛めたようで
ビッコを引いていた。後半の中頃にも激しいタックルを受けてうずくまり
交代かと思ったが、大丈夫とニッコリ笑っていた。悲壮感が全くなく涼しい顔で
どんな状況でも飄々と楽しそうにプレイしている。宮間あやを彷彿とさせる頼もしさだ。

さあ、いよいよ決勝。
相手は予想どおり４年前と同じスペイン。
勝敗の行方は五分五分で、どっちに転ぶかわからない。
心配なのは選手のコンディションだが、なでしこの連覇を信じる！










【試合後の歓喜】
https://twitter.com/FIFAWWC/status/1563030004413657090

【ある日の雲】2022-8-23 Wed

馬頭星雲、川口上空に現る、の巻。
コロナ収束の兆しか？



ツクツクホウシの声に混じってクツワムシの声が聞こえる。
朝晩はずいぶん涼しくなってきた。秋近し。

《U20女子W杯準々決勝：なでしこ vs フランス》2022-8-22 Mon

３：３。真昼間から大声で叫んでしまった。
ほとんど負けていたのに延長後半のロスタイム5分、試合終了ギリギリで追いつき、
PK戦で勝利した！ なんちゅうこった。長く記憶に残る試合になった。

【先発】


【得点】
33分 山本柚月（PK）、48分 浜野まいか、120分＋5 藤野あおば（PK）

【ハイライト動画】
https://www.youtube.com/watch?v=B9D-pONJvVU





前半15分に早くも失点したが、33分にPKで追いつく。
DFの裏に抜け出した浜野まいかがフランスGKと接触。主審は見逃したが、
VARでPKとなった。これを、なぜか浜野ではなく山本柚月が冷静に決めた。

後半3分、浜野のミドルシュートがゴール左隅に決まり逆転。
これで勝ったと思ったが、後半40分、フランスに同点ゴールを許し、
２：２で延長戦に突入。後半30分以降のなでしこは後ろでボールを回し、
このまま逃げ切ろうという消極的なプレイが目立ち、それが失点につながった、と思う。




そして延長後半5分、
フランスにペナルティエリアの外からロングシュートを決められ失点。
ハイ、終了、負けたと思った。それが終了間際、ゴール前のフランスGKと
藤野あおばの接触をまたも主審は見逃したが、VARでPKとなったのだ。
ちょっと後ろめたい。フランスの落胆は察するに余りある。

その後のPK戦は、フランスの１人目がガチガチに緊張。
なでしこのGK大場朱羽に止められる。後の３人は決めたが、先攻のなでしこは
５人全員が冷静に決めた。見事だった。特に120分を走り切り、PK戦の１本目を
蹴った大山愛笑。その体力・落ち着き・強心臓に感嘆。まさに怪物級の17歳！






それにしてもフランスは強かった。
なでしこの選手を跳ね飛ばし、個のドリブルで抜き去り、力強いシュートを放つ。
逆に言うとなでしこは、体格とパワーで劣る相手に粘り強い守備で食い下がり、
最後まであきらめずに勝利を手にしたということだ。運も少なからずあったが、
ここは選手を褒めてあげたい。







事実上の決勝戦だった。フランスのためにも優勝して欲しい！
エースの浜野まいかは大丈夫かねえ。最後は疲れ切っていた。
準決勝のブラジル戦は休ませ、DF林 愛花をFW起用してはどうだろう？
池田監督ご一考ください。

また気が早いが、決勝戦は４年前と同じ、なでしこ vs スペインとなりそうだ。
連覇したら史上初。楽しみは続く。

《U20女子W杯：なでしこ vs アメリカ》2022-8-18 Thu

3：1、３連勝、Dグループ1位で突破！！

【先発】


【得点】
55分　松窪真心、66分 小山史乃観、84分 田畑晴菜

【ハイライト動画】
https://www.youtube.com/watch?v=b6cGSV4plGs

前半のなでしこは動きが固く、
アメリカのロングボールにバタバタし攻撃のリズムが作れなかった。
２点差以上で勝たなければGL突破がないアメリカは、後半から前に出て来て
DFの裏にスペースが生まれるようになり、なでしこのチャンスが増えてきた。





そして後半10分、待望のゴールが生まれる。
クリアボールの処理にもたつくアメリカDFから山本柚月がボールを奪い、
中央に走っていたフリーの松窪真心にパス。松窪は奪いに来たDFをうまくかわし、
GKの逆をついてゴール右隅に決めた。お見事！



後半21分、右CKから逆サイドで待っていたDF小山史乃観.が見事なミドルを決め、
ほぼ試合を決めた。その3分後、右のクロスから失点したが、後半39分、
左CKを一度下げ、DF小山史乃観が前線に残っていたDF長江伊吹にパス。
長江は相手DFに倒されながらも浮き球のパスを中央に送りDF田畑晴菜が
頭で押し込んだ。このDFトリオの連携によるゴールには驚いた。今日のベスト！







決勝トーナメントの準々決勝の相手は、フランス。強豪だが、
チームに勢いが出てきたなでしこは勝てるだろう。いい試合を期待している。
DFの小山・田畑・石川璃音は３試合とも出づっぱりだが、若いし中３日あるので
大丈夫だろう。今日も林 愛花は出番がなかった。観たいけど負ければ終わりだからねえ。
難しいなあ。

《U20女子W杯：なでしこ vs ガーナ》2022-8-15 Mon

２：０で連勝！だが、得点はいずれもPK。

流れの中からのシュートは惜しいだけで決まらない。
これは決勝トーナメントでも苦労しそう。っていうか、GL突破も、まだわからん。
次のアメリカに２点差以上で負けたりすると、ヤバイ。

【先発】



【得点】62分 浜野まいか（PK）、73分 浜野まいか（PK）

【ハイライト動画】
https://www.youtube.com/watch?v=8slB1BDuBXU

１戦目から先発が４名交代した今日は、奪ってからのパスが雑で、
なかなかつながらない。受け手とのタイミングが悪いのか、ガーナの足の長さに
苦しんでいるのか、それともメンバーの質が低いのか、よくわからない。
流れの中からのゴールはなく得点はPKのみ。ちょっとため息。
ただ主力を休ませることができたので、これで良しとしよう。






一番期待していたDF林 愛花（まなか）が、まだ未出場。
U16アジア選手権では強烈なミドルシュートを決め、大会MVPにもなった選手。
コロナ陽性だった選手がいたそうだが、彼女だったのかね。これも不安要素。
さてGL最後のアメリカ戦は、どうなるか？

《U20女子W杯：なでしこ vs オランダ》2022-8-12 Fri

１：０、大事なGL初戦に勝利！

【先発】



【得点】23分 山本柚月（アシスト 浜野まいか）

【ハイライト動画】
https://www.youtube.com/watch?v=Tp2oDCUakH4

2019年に行われたU16とU19女子アジア杯、どちらも北朝鮮に勝って優勝したが、
翌2020年のW杯はコロナで中止。選手も悔しかっただろうが、私も悔しかった。
どちらもいいチームだったから。

コスタリカで行われている今大会のなでしこ代表は21名。
（いつもより少ない、なぜ？）その中に、2019年のU16代表から7名、
U19代表から4名選ばれている。３年後の成長した姿が感慨深い。

ほとんど対外試合ができなかった割には初戦からいい連携ができていて、
A代表と同様に高い位置で奪って攻撃につなげるサッカーでオランダを圧倒した。
もう少しシュートが正確なら、あと３点ぐらい入っていた。それが残念。






FWの浜野まいか・山本柚月、左WBの長江伊吹が光ったが、
それ以上に注目したいのが、MF大山愛笑（あえむ）だ。まだ17歳なのに、
すでにチームの中心。恐るべし。危険の芽を摘み、奪ったボールを左右に振ったり
前線へ決定的なスルーパスを出していた。未来の澤 穂希！
気が早いがグループリーグ突破は確実。その先が楽しみだ。



ところで、この大会を見るためにはJ SPORTS に入らなければならず、
3000円ほど取られた。なのに開幕戦のコスタリカvsオーストラリア以外は日本戦のみ。
録画中継ではあるが、BSフジでもOAすると後で知った。ぼられた。とほほ。

《100周年記念商東戦》2022-7-31 Sun

１：０で勝利！




３年ぶりの有観客試合、しかも100周年を迎えた商東戦の勝利。

単に勝つでなく内容でも東大を終始上回るナイスゲームだった。

多くのOBOGや選手の家族が集まり大いに盛り上がる。

会場となった駒沢公園第二球技場は、昭和40年度（1965）のリーグ戦で

３試合が行われた場所。当時を知るOBにとっては感慨ひとしおだったろう。




余談になるが、お隣の駒沢陸上競技場は1964東京五輪でサッカー日本代表が
予選リーグ３試合と準決勝を戦った記念すべき場所。
しかしそこは一橋が
関東リーグで戦った昭和49~51年度（1974~76）、
３年連続で下との入替戦が
行われた会場であり、私が４年の時に
東京都リーグに落ちた悔恨の場所でもある。
そこじゃなくてよかった（笑）





猛暑と高い湿度の中の試合ということで、前半と後半それぞれにクーリングタイムと
給水タイムがおよそ15分間隔で取られている。高校サッカーも同じ。試合の流れが
切られるので
選手としては難しい。特に負けてる方がイライラするだろうな。





一橋は現在13試合を終え、6勝1分6敗で勝ち点19。東京都2部リーグの6位。

残り7試合の奮起を期待する。
今度はホームの小平グラウンドで観たいものだ。