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《車窓フランス編の放送開始》 2012-9-01 Sat [世界の車窓から]

「世界の車窓から」フランス編が9月10日から12月2日まで、12週に渡って放送されます。
ぜひ、ご覧ください。25年目を迎え、9000回を越え、番組はまだまだ走り続けます。

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《フランスの車窓から》 2012-7-24 Tue [世界の車窓から]

2年ぶりの車窓ロケから帰国。今回はきつかった。寄る年波には勝てない。
生放送でユーロの準決勝、決勝が見られたのはよかった。
これから長い編集が始まる。猛暑を乗り切れるかどうか・・・・
フランス編の放送は9月以降になると思う。車窓日記を順次掲載していくつもり。
お楽しみに!

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フランス撮影日誌12 《アルルで撮了》 2012-7-18 Wed [世界の車窓から]

アルルに戻った「哀しきアラカン撮影隊」は、町に残るローマ遺跡、ゴッホが描いたカフェや跳ね橋、そして天気が悪かったミラマス=マルセイユ間を走る列車にもう一度乗って撮影した。今度はバッチリ。ほっとする。

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今日は1ヶ月に渡るフランス・ロケの最終日。撮影項目は二つあり、まずゴッホゆかりのアルピーユ列車。ゴッホはアルルの北に広がるアルピーユ山脈の麓へよく写生旅行に出かけていたが、その時利用していた鉄道の一部が観光用に復活し列車を走らせている。天気は最高で、心配していたひまわりも結構咲いていたし、幼稚園の子どもたちが大勢乗車して楽しい「車窓」になった。

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最後に残った撮影は、ニームからアルルへ向かう列車の走り。これが難関だった。乗車したのは、運転席のある客車を先頭にして最後尾から機関車が押す“プッシュプル”方式の列車。ドイツではよく見かけたが、フランスではあまり見ない。しかもこの路線を走る列車の種類はバラバラ。来る列車、来る列車、みんな違うのだ。まるでフランス国鉄の博物館のよう。いつ目当ての列車が来るかは、その日の運行状況次第、運次第。昨日もトライしたが、3時間待って来なかった。今日もクソ暑い中、♪待つわ、いつまでも待つわ・・・次もダメならあきらめようと思った9台目。ついに来たぁ!思わずカメラマンが大声で「やったぁ!」と叫ぶ。音は使えなくなったが、めでたく撮影終了。

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夜、シャンパンを開けた。実はこのシャンパン、撮影3日目にあるフランス人からもらったもの。ロワール川沿いを走る列車を撮るために、高台に建つ家の庭に入らせてもらった。その家のご夫婦は日本の文化にとても興味があって部屋には仏像や浮世絵が飾ってあった。話がはずみジュースやお菓子までごちそうになったので、日本から持参したお土産やタバコを差し上げた。そうしたら今度はシャンパンを1本持ってけとなった。その後ずっと開ける機会がなく、今日に至ったというわけ。3泊して我が家同然になったアルルのホテルのフロントで「部屋で飲むから」と言ってワインクーラーと氷を手に入れ、これまた馴染みになった近くのベトナム料理店に持ち込んで乾杯した。今回も珍道中だった。いつも終わると寂しい車窓ロケ。いつまでやれるか、車窓ロケ。頭と体と歯が保つ限り続けたいものだ。


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フランス撮影日誌11 《TGVでニースへ》 2012-7-15 Sun [世界の車窓から]

昨日はフランス革命記念日。マルセイユの目抜き通りでパレードを撮影した。突然頭上に飛んできた戦闘機3機は撮り逃がす。夜9時過ぎ、花火を撮影するため教会のある丘の上に登る。いつもなら旧港から上がるのだが、今年の打ち上げ場所は何故か市内の公園になった。花火に浮き上がる船や水面の美しさこそマルセイユの花火なのに、マンションの背後に上がる絵しか撮れない。しかも強風のせいかあまり高く上がらず、私の住む赤羽周辺で見る花火とちっとも変わらない。がっくし。多分、番組では使わないだろう。

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今日はマルセイユ・サン・シャルル駅からTGVでニースに向かう。駅の構内に入って驚いた。本物の木が並木通りのように植えられている。しかも天井から定期的に霧が噴出するようになっていた。これは、いいアイディア!涼しさと憩いを感じる。10年ぶりに乗ったTGVは一番古いタイプ。今の主流は二階建ての列車なので、明日の走りの撮影は苦労しそうだ。

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マルセイユから2時間半乗車し、ニースに到着。また昔の話で恐縮だが、ニースを訪れたのは原田知世が出演した車窓1000回記念番組のロケ以来。もう20年以上も前の話だ。オランダからドイツ、スイス、イタリアを巡り、ニースに到着したのは朝。人気が無く静かで美しい浜辺を撮影したのだけど、今回はバカンス・シーズンの真っ盛りでしかも日曜日。浜辺は“イモ洗い”状態で情緒も何もなかった。思い出話をもうひとつ。イタリアとフランスの国境の駅で、撮影機材の通関手続きをするためにカメラマンと私だけ列車を降りた。しかし早朝だったので税関に誰もいない。ウロウロ人を探すうちに気がつくと列車は出発してしまった。その後の事はよく覚えていない。多分通関手続きはせずに1本後の列車で追いかけたのだと思う。携帯電話なんてない時代だから連絡の取りようがなかったが、知世ちゃんもスタッフも辛抱強くニース駅で待っていてくれた。EUになった今は本当に撮影が楽になったとしみじみ思う。

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ニースから10キロほど先にエズという駅がある。駅の背後に海抜400m以上ある断崖があり、その上に造られた中世の城砦村が昔のままの姿で保存されている。まさに“天空の村”といった趣があり、眼下に広がる地中海の眺めは素晴らしかった。今回のフランス編の最後を飾る絵を撮ることができ大満足。しかしロケはまだ終わらない。アルルまで車で戻り、町や列車の走りを撮り、さらに天気が悪かったミラマス=マルセイユ間を走る列車にもう一度乗らなければならない。ロケもあと3日。もうひと踏ん張りだ!

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フランス撮影日誌10 《地中海を巡る》 2012-7-13 Fri [世界の車窓から]

観光列車の撮影や空撮のためペルピニャンに4泊した。移動の多い車窓のロケでは珍しいこと。ここぞとばかりに夜、洗濯に励む。スタッフはみな自分流のやり方を持っているが、私はまずバスタブにぬるめのお湯をはり、洗剤を付けた靴下、下着、Tシャツなどを放り込んで足で踏む。インドなどの川でオバさんたちがやってるやり方だ。洗剤が無い場合はホテルの石鹸をすり込む。カメラマンの中村は石鹸を付けた衣服で身体を洗うそうだ。すすぎを何度か繰り返し、ざっと手でしぼった後、バスタオルでくるんで足で踏み、さらに水気をとる。洗濯機なんぞ無くても結構きれいになる。お試しください。

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昨日は6年ぶりの空撮。インドや中近東では許可が下りず出来なかった。いやあ久々だったので足が震えましたね。撮影が始まれば怖さを忘れたけど、結果は・・・プチ・トラン・ジョーヌの空撮は晴れてはいたが、谷間は風が強く低空飛行できなくてあまりいい絵は撮れなかった。パイロットの腕もヘタ。列車に近づき過ぎるのと旋回のタイミングが悪くて苦労した。アメリカ・コロラド州で空撮した時のパイロットの顔が浮かぶ。私が経験した中でピカイチだったなあ。ペルピニャン=ナルボンヌ間の空撮も列車のスピードにヘリが追いつけず、これまた良くなかった。空撮がうまく行かない時は疲れがドッと出ます、ハイ。

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今日はペルピニャンから地中海に沿ってマルセイユまで列車に乗る。途中ニームで降りて列車の走りを撮り、再び乗り込む。そのままマルセイユまで一気に行けるのだが、フランスで最も美しいといわれる海岸線を撮るためにミラマスという駅でもう一度乗り換えた。しかし天気が急に悪くなり、「青い海」が「ドブネズミ色の海」になってしまった。さすが13日の金曜日。仕方なく後日もう一度乗ることにする。楽しそうなロケでうらやましいと思う人が多いが、けっこう大変なんですぞ。年も年ですからね。そこんとこ夜露死苦、じゃなくて、よろしく。

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ペルピニャン=ニーム間の列車には本当にいろんな人が乗り込んでいて面白かった。特に這い這いしながら車内を動き回る1歳の女の子にはなごんだ。私だけでなく周囲の乗客みんなが笑顔になった。お母さんはというと泰然自若、優しく見守っていただけ。それでいいんだよなあ。乳児を連れたゲイのカップルにも出会った。預かっていた知り合いの女性の子どもを返しに行くという。何だかよくわからない人間関係。別の路線の列車だけど、父親と一緒に乗り込んだ少年がいた。両親は離婚していて父親とバカンスを過ごし、これから母親の住む町へ帰るところだという。父母の間を旅する少年の、はにかんだ顔が心に残る。列車の車内から、その国の、そして時代の縮図が見える。だから「車窓」は興味が尽きない。

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フランス撮影日誌9 《懐かしい列車》 2012-7-10 Tue [世界の車窓から]

撮影20日目、ペルピニャン近郊のリヴサルト駅からピレネー東部の山岳地帯へ向かう観光列車に乗り込む。実を言うと撮影はやめようかと思っていた。山岳地帯を走る観光列車はもう3つ撮影しているし、日本ではほとんど情報が手に入らず、どんな路線なのかよくわからなかったから。駅に着いたものの、まだ迷っていた。ところが入線してきた列車を見て気が変わった。10年前のフランスロケでもブルゴーニュ地方の田舎(オーセール⇒オータン)で撮影した大好きなオンボロ(失礼!)ディーゼル列車。窓は開くし、座席は対面式のボックスシート。昔の列車はみんなこれだった。ちょっと窮屈だが、これぞ列車の旅という感じがする。風景もブドウ畑や岩山が美しく、電柱が無いので車窓や乗り出し、列車の走りの絵もきれいに撮れる。車内の乗客も家族連れ、ペット連れが多く、セミが車内に飛び込んできて大騒ぎとなるというハプニングもあり、楽しく、懐かしい「車窓」になった。いやあインターネットの情報や写真だけで判断しちゃいけないねえ。

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途中のサン・ポール駅で残念ながらオンボロ・ディーゼル列車とはお別れ。険しい山岳地帯に入るので、よりパワフルな機関車がけん引する列車に乗り換える。プチ・トラン・ジョーヌのように屋根の無い車両も連結され、いざ出発。車窓には崖の上にそびえる古城やひなびた山間の村、清冽な流れの渓流が次々に現れ、飽きることがない。トンネルに入るたびに乗客は歓声を上げて大騒ぎ。ジェットコースター気分を楽しんでいた。終点のアクサでは、妙な道具を使って川下りをする子どもたちに出会った。ハイドロスピードと呼ばれる一人用のボードにつかまり、足に付けたフィンでキックしながら急流を下っていく。スリルがあって面白そうだったが、やってみたいとはサラサラ思わないアラカンでした。

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フランス撮影日誌8 《プチ・トラン・ジョーヌ》 2012-7-09 Mon [世界の車窓から]

今日はスペインと国境を接する町ラトゥール・ド・カロルからプチ・トラン・ジョーヌ(黄色い小さな列車)に乗り込む。駅で停車中の列車を撮影していたら恐ろしい看板に気がついた。「さわると死ぬぞ!」。実はこの列車、上空の架線から集電するのではなく、線路のそばに敷かれたもう一つのレールから集電する。日本の地下鉄でよく使われているシステムだ。踏切りにもこのドクロマークの看板があった。さわるなと言われるとさわってみたくなる。本当に電気が通じているのか確かめたい衝動にかられるが、何とか抑えた。いい年して困った性分だ。

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列車は標高1500mを越すセルダーニュ高原や険しい峡谷を走っていく。天気は快晴で屋根のない車両から眺める360度の車窓は格別だ。スピードも時速30キロとゆっくりで、ちょうどいい。何でも、これぐらいのスピードでいいんだよなあ。携帯からスマートフォン、パソコンからタブレット端末(この意味がよくわからん・・・)、撮影もテープ収録からカード収録へ。便利さや効率ばかりを追い求め凄まじいスピードで変わっていく世の中に、ヨロヨロと後ろの方からついていく私。気がつくと、♪気楽に行こうよ 俺たちは 焦ってみたって同じこと のんびり行こうよ 俺たちは 何とかなるぜ 世の中は・・・と口ずさんでいた。さて楽しんでばかりはいられない。ディレクターはスチール写真を撮らなければならない。でも360度の車窓を撮るのは結構むずかしい。ムービーカメラと違ってパンできないし、窓枠が無いから、ただの風景写真になってしまう。乗客や車両をひっかけて撮ろうとするが、いいアングルはカメラマンに譲らなければならない。しばらく格闘したが、あきらめて、やっぱり旅を楽しむことにした。仕事放棄?いえいえ、この旅の気分をナレーションで伝えることも大事な仕事です、ハイ。ただの言い訳ですけど。

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終着駅はヴィルフランシュ・ヴェルネ・レ・バンという一息では言えない長ったらしい名前の駅。その近くに17世紀に造られた城砦村がそのまま残っている。フランスで最も美しい村の一つに数えられているそうだ。おそらく時速10キロぐらいのスピードで進んでいた時代。それもまた辛いなあと、強い日差しが照りつける石畳の道を歩きながら思った。その後プチ・トラン・ジョーヌの走りを撮り、夕方ヴィルフランシュ・ヴェルネ・レ・バン駅から地中海沿岸の町ペルピニャンまで列車に乗って撮影して、今日も長い1日を終えた。

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フランス撮影日誌7 《ピレネーの山懐へ》 2012-7-07 Sat [世界の車窓から]

ロケも後半戦に入っている。今日は大忙しのスケジュール。
午前中、トゥールーズの町と運河を撮影。10年前にも別の路線を撮影しながら、この町にやってきた。記憶はおぼろ。同じ駅のはずだが、まるで違って見える。まあ昨日何を食べたかも、じっくり考えないと思い出せないアラカンだから当たり前。1998年フランスW杯の初戦で日本とアルゼンチンがトゥールーズのスタジアムで戦い、バティストゥータにゴールされ0:1で惜敗したことは覚えている。それをネタにスタジアムを撮影することは思いとどまった。

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トゥールーズからスペイン国境の町、ラトゥール・ド・カロルへ向かう。
乗り込んだのは流線型のモダンな列車。10年前の撮影ではディーゼルカー・タイプをたまに見かけるだけだったが、今はパンタグラフが付いた電車となり、しょっちゅう見かける。フランス国鉄の主力になっているようだ。ドアもバリアフリーでお年寄りでも乗り降りが楽。自転車も運び入れやすい。我々にとっては窓は開かないけど大きいので車窓が撮りやすい。さらに天気も良くて言うことなし!と言いたいところだが、ピレネーの山間に入っていくにつれ、例のアイパッドが繋がらなくなってイライラ。こんなもんに頼ってはいかんと頭ではわかっているが、手元にあるとつい見てしまう。これから先はずっと山の中。しばらく忘れよう。

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途中駅のフォアで列車の走りを撮るために下車。
撮影が終わったら昼食をとり少しゆっくりしようと思っていたのだが、教会の近くで大きな豚を2頭も丸焼きしているのを見てしまった。これは撮らねばならない。何でも今日は“豚の日”で市民にふるまわれるのだという。中心部の広場では、生ハムの形に削った5キロ以上ある木のかたまりをどれだけ高く投げられるかを競っていた。どちらもフォアの名産である生ハムやソーセージをもっとアピールするため、3年前から始まった町起こしのイベントだそうだ。夢中で撮っている内に列車に再乗車する時間になってしまい、結局昼食抜きになってしまった。車窓のロケではよくあることだが、トホホです。

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終着駅のラ・トゥール・ド・カロルには手ごろなホテルが無いので、田園の中の細い道を車を15分ほど走り、スペイン側の町に宿をとった。昔は国境でパスポートや撮影機材のチェックがあったのに、今は言われなければ気がつかないほど小さな標識があるだけ。フランス県からスペイン県にいつの間にか入ってしまったという感じ。ホテルやレストランでスペイン語が飛び交っているので、それと気がつく。夕食にありつけたのは午後9時半。今日は心底疲れました、ハイ。


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フランス撮影日誌6 《ルルドの聖水》 2012-7-04 Wed [世界の車窓から]

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撮影14日目、キリスト教の聖地ルルドに到着。
人口1万5000ほどの小さな町が聖地となったのは19世紀半ばに起こった出来事による。ある洞窟の中で一人の少女の前に聖母マリアが何度も姿を現し。お告げによってその少女が地面に手を触れたところ清らかな水が湧き出した。さらに、その水を飲むと難病が治るという奇跡が次々に起きたという。以来、世界中から巡礼の人波が絶えない。洞窟内の“奇跡の泉”は今もコンコンと湧き出ているが、ガラス板で覆われていて触れることはできない。その代わり少し離れた場所に蛇口が幾つも用意されていて、水を飲むことができる。専用の容器も売られていて持ち帰りもできる。その辺は俗っぽいけれど、洞窟の周囲には神聖な空気が流れていた。私も“聖水“を飲んでみた。味はやっぱり普通の水。ただ50肩で右腕が上がらなかったのが、その後ずいぶん上がるようになった。まあロケでよく歩き、重い荷物を運び、スチール撮影で必要に迫られ痛くても腕や肩を動かさざるを得なかったことが回復の要因だと思う・・・が、ひょっとしたら“聖水”が効いたのかも!?

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夏のバカンス・シーズンに訪れた今回のフランス。
駅のホームや車内でよく見かけたのが、孫を連れたおじいさんやおばあさんの姿。フランスでは子どもを祖父母に預け、二人だけでバカンスを楽しむ夫婦が多い。夫の親と妻の親が交互に子どもの面倒を見、送り迎えもやってくれて互いの家を行ったり来たりするのだ。日本ではなかなか見られない光景だが、考えてみると極めて合理的なやり方だと思う。夫婦にとっては二人だけの自由な時間が過ごせるし、祖父母にとっては可愛い孫と一緒に楽しい時間を過ごすことができる。さらに日本だと冠婚葬祭以外、めったに顔を合わすことがない互いの家族と毎年1度親交を温めることができるし、旅行気分も味わえる。子どもにとっても旅を経験しながら、いろんな場所で、いろんな大人の中で育つのはいいことだと思う。また出会いの嬉しさ、別れの寂しさを感じることも大切だ。ともあれ、微笑ましい家族の姿を見るにつれ、早くも日本へ帰りたいと思う私です。まだ2週間もあるのにねえ。

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フランス撮影日誌5 《2つの観光列車》 2012-7-03 Tue [世界の車窓から]

ピレネー山脈の西端に位置する標高905 mのラ・リューヌ山。その山頂へ登る登山鉄道に乗り込む。窓ガラスが無いので気持ちよく車窓や乗り出しの画が撮れた。車内も親子連れの観光客がたくさん乗っていて、にぎやかで楽しかった。それは良かったのだが、あいにく霧が出て山頂からは何も見えない。晴れていればバスク地方の町や村、大西洋の海が一望できるそうだが、残念無念。翌日もう一度トライしたが、やはり霧。日頃の行いが悪いということか。いや、霧の車窓の方が神秘的でよかったのだとオジサンはやせ我慢することにした。

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ラ・リューヌ山麓の小さな村で行われていた夏祭りも撮影した。メインイベントはバスク伝統の力自慢大会。村の中心に専用のスタジアムがあり、8人ずつのチームに分かれて綱引きをしたり、35 kgのミルク缶を2つ持ってどれだけ長く歩けるか、350 kgの荷車を一人で何周回せるか、などを競い合う。バスクの男の価値は腕力で決まるのだ。筋肉隆々の大男たちに囲まれ、この村に生まれなくてよかったと、我が身の貧弱な体を眺めながら思う。

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もう一つの観光列車はピレネー山脈の中央部、2000 m級の山々の間を縫って走るおもちゃのような列車だ。元々この鉄道は1924年、ダム建設のためするために敷設されたもので、かつては作業員を現場まで運んでいた。列車は崖っぷちをクネクネと右に左にカーブしながら走っていく。スピードを出すとかなり揺れるので思わず手すりを握りしめてしまう。シートベルトを締めているが、下をのぞくとやっぱり怖い。まるでジェットコースターに乗っている気分。大自然が遊園地のように思えてくる、なかなか楽しい列車だった。

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