フランス撮影日誌12 《アルルで撮了》 2012-7-18 Wed [世界の車窓から]
アルルに戻った「哀しきアラカン撮影隊」は、町に残るローマ遺跡、ゴッホが描いたカフェや跳ね橋、そして天気が悪かったミラマス=マルセイユ間を走る列車にもう一度乗って撮影した。今度はバッチリ。ほっとする。
今日は1ヶ月に渡るフランス・ロケの最終日。撮影項目は二つあり、まずゴッホゆかりのアルピーユ列車。ゴッホはアルルの北に広がるアルピーユ山脈の麓へよく写生旅行に出かけていたが、その時利用していた鉄道の一部が観光用に復活し列車を走らせている。天気は最高で、心配していたひまわりも結構咲いていたし、幼稚園の子どもたちが大勢乗車して楽しい「車窓」になった。
最後に残った撮影は、ニームからアルルへ向かう列車の走り。これが難関だった。乗車したのは、運転席のある客車を先頭にして最後尾から機関車が押す“プッシュプル”方式の列車。ドイツではよく見かけたが、フランスではあまり見ない。しかもこの路線を走る列車の種類はバラバラ。来る列車、来る列車、みんな違うのだ。まるでフランス国鉄の博物館のよう。いつ目当ての列車が来るかは、その日の運行状況次第、運次第。昨日もトライしたが、3時間待って来なかった。今日もクソ暑い中、♪待つわ、いつまでも待つわ・・・次もダメならあきらめようと思った9台目。ついに来たぁ!思わずカメラマンが大声で「やったぁ!」と叫ぶ。音は使えなくなったが、めでたく撮影終了。
夜、シャンパンを開けた。実はこのシャンパン、撮影3日目にあるフランス人からもらったもの。ロワール川沿いを走る列車を撮るために、高台に建つ家の庭に入らせてもらった。その家のご夫婦は日本の文化にとても興味があって部屋には仏像や浮世絵が飾ってあった。話がはずみジュースやお菓子までごちそうになったので、日本から持参したお土産やタバコを差し上げた。そうしたら今度はシャンパンを1本持ってけとなった。その後ずっと開ける機会がなく、今日に至ったというわけ。3泊して我が家同然になったアルルのホテルのフロントで「部屋で飲むから」と言ってワインクーラーと氷を手に入れ、これまた馴染みになった近くのベトナム料理店に持ち込んで乾杯した。今回も珍道中だった。いつも終わると寂しい車窓ロケ。いつまでやれるか、車窓ロケ。頭と体と歯が保つ限り続けたいものだ。
今日は1ヶ月に渡るフランス・ロケの最終日。撮影項目は二つあり、まずゴッホゆかりのアルピーユ列車。ゴッホはアルルの北に広がるアルピーユ山脈の麓へよく写生旅行に出かけていたが、その時利用していた鉄道の一部が観光用に復活し列車を走らせている。天気は最高で、心配していたひまわりも結構咲いていたし、幼稚園の子どもたちが大勢乗車して楽しい「車窓」になった。
最後に残った撮影は、ニームからアルルへ向かう列車の走り。これが難関だった。乗車したのは、運転席のある客車を先頭にして最後尾から機関車が押す“プッシュプル”方式の列車。ドイツではよく見かけたが、フランスではあまり見ない。しかもこの路線を走る列車の種類はバラバラ。来る列車、来る列車、みんな違うのだ。まるでフランス国鉄の博物館のよう。いつ目当ての列車が来るかは、その日の運行状況次第、運次第。昨日もトライしたが、3時間待って来なかった。今日もクソ暑い中、♪待つわ、いつまでも待つわ・・・次もダメならあきらめようと思った9台目。ついに来たぁ!思わずカメラマンが大声で「やったぁ!」と叫ぶ。音は使えなくなったが、めでたく撮影終了。
夜、シャンパンを開けた。実はこのシャンパン、撮影3日目にあるフランス人からもらったもの。ロワール川沿いを走る列車を撮るために、高台に建つ家の庭に入らせてもらった。その家のご夫婦は日本の文化にとても興味があって部屋には仏像や浮世絵が飾ってあった。話がはずみジュースやお菓子までごちそうになったので、日本から持参したお土産やタバコを差し上げた。そうしたら今度はシャンパンを1本持ってけとなった。その後ずっと開ける機会がなく、今日に至ったというわけ。3泊して我が家同然になったアルルのホテルのフロントで「部屋で飲むから」と言ってワインクーラーと氷を手に入れ、これまた馴染みになった近くのベトナム料理店に持ち込んで乾杯した。今回も珍道中だった。いつも終わると寂しい車窓ロケ。いつまでやれるか、車窓ロケ。頭と体と歯が保つ限り続けたいものだ。
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