フランス撮影日誌8 《プチ・トラン・ジョーヌ》 2012-7-09 Mon [世界の車窓から]
今日はスペインと国境を接する町ラトゥール・ド・カロルからプチ・トラン・ジョーヌ(黄色い小さな列車)に乗り込む。駅で停車中の列車を撮影していたら恐ろしい看板に気がついた。「さわると死ぬぞ!」。実はこの列車、上空の架線から集電するのではなく、線路のそばに敷かれたもう一つのレールから集電する。日本の地下鉄でよく使われているシステムだ。踏切りにもこのドクロマークの看板があった。さわるなと言われるとさわってみたくなる。本当に電気が通じているのか確かめたい衝動にかられるが、何とか抑えた。いい年して困った性分だ。
列車は標高1500mを越すセルダーニュ高原や険しい峡谷を走っていく。天気は快晴で屋根のない車両から眺める360度の車窓は格別だ。スピードも時速30キロとゆっくりで、ちょうどいい。何でも、これぐらいのスピードでいいんだよなあ。携帯からスマートフォン、パソコンからタブレット端末(この意味がよくわからん・・・)、撮影もテープ収録からカード収録へ。便利さや効率ばかりを追い求め凄まじいスピードで変わっていく世の中に、ヨロヨロと後ろの方からついていく私。気がつくと、♪気楽に行こうよ 俺たちは 焦ってみたって同じこと のんびり行こうよ 俺たちは 何とかなるぜ 世の中は・・・と口ずさんでいた。さて楽しんでばかりはいられない。ディレクターはスチール写真を撮らなければならない。でも360度の車窓を撮るのは結構むずかしい。ムービーカメラと違ってパンできないし、窓枠が無いから、ただの風景写真になってしまう。乗客や車両をひっかけて撮ろうとするが、いいアングルはカメラマンに譲らなければならない。しばらく格闘したが、あきらめて、やっぱり旅を楽しむことにした。仕事放棄?いえいえ、この旅の気分をナレーションで伝えることも大事な仕事です、ハイ。ただの言い訳ですけど。
終着駅はヴィルフランシュ・ヴェルネ・レ・バンという一息では言えない長ったらしい名前の駅。その近くに17世紀に造られた城砦村がそのまま残っている。フランスで最も美しい村の一つに数えられているそうだ。おそらく時速10キロぐらいのスピードで進んでいた時代。それもまた辛いなあと、強い日差しが照りつける石畳の道を歩きながら思った。その後プチ・トラン・ジョーヌの走りを撮り、夕方ヴィルフランシュ・ヴェルネ・レ・バン駅から地中海沿岸の町ペルピニャンまで列車に乗って撮影して、今日も長い1日を終えた。
列車は標高1500mを越すセルダーニュ高原や険しい峡谷を走っていく。天気は快晴で屋根のない車両から眺める360度の車窓は格別だ。スピードも時速30キロとゆっくりで、ちょうどいい。何でも、これぐらいのスピードでいいんだよなあ。携帯からスマートフォン、パソコンからタブレット端末(この意味がよくわからん・・・)、撮影もテープ収録からカード収録へ。便利さや効率ばかりを追い求め凄まじいスピードで変わっていく世の中に、ヨロヨロと後ろの方からついていく私。気がつくと、♪気楽に行こうよ 俺たちは 焦ってみたって同じこと のんびり行こうよ 俺たちは 何とかなるぜ 世の中は・・・と口ずさんでいた。さて楽しんでばかりはいられない。ディレクターはスチール写真を撮らなければならない。でも360度の車窓を撮るのは結構むずかしい。ムービーカメラと違ってパンできないし、窓枠が無いから、ただの風景写真になってしまう。乗客や車両をひっかけて撮ろうとするが、いいアングルはカメラマンに譲らなければならない。しばらく格闘したが、あきらめて、やっぱり旅を楽しむことにした。仕事放棄?いえいえ、この旅の気分をナレーションで伝えることも大事な仕事です、ハイ。ただの言い訳ですけど。
終着駅はヴィルフランシュ・ヴェルネ・レ・バンという一息では言えない長ったらしい名前の駅。その近くに17世紀に造られた城砦村がそのまま残っている。フランスで最も美しい村の一つに数えられているそうだ。おそらく時速10キロぐらいのスピードで進んでいた時代。それもまた辛いなあと、強い日差しが照りつける石畳の道を歩きながら思った。その後プチ・トラン・ジョーヌの走りを撮り、夕方ヴィルフランシュ・ヴェルネ・レ・バン駅から地中海沿岸の町ペルピニャンまで列車に乗って撮影して、今日も長い1日を終えた。
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