《64になりにけり》2018-4-28 Sat

とうとうビートルズの、あの曲の年齢になってしまった。
先の話と思っていたけれど、髪は薄くなり、孫はいないけれど、
連れ合いは、まだご飯作ってくれている。感謝、感謝。

昨日、マーティン・スコセッシ監督の「LAST WALTZ」を、
前の座席のおっさんの、ハゲ頭越しに見た。
ニール・ヤングが「HELPLESS」を歌い始めたとき、
じんわりと涙が滲み始め、ジョニ・ミッチェルのシルエットが
コーラスに加わると、こぼれた。前のおっさんは寝ていた。





日付が変わった深夜、NHKのBSで、同監督が製作した
ローリングストーンズのライブドキュメンタリーが流れた。
なんたる偶然。遠い思い出が頭の中をグルグル。
タバコを吸いながらギターを弾くキースに痺れる。
ワイルドな男たちの自由さは、今は遠い昔。



後輩が先に逝ったり、難病に罹った親友に心が痛んだり、
代表監督が変わったり、家のリフォームの準備が始まったり、
南北首脳の陳腐な政治ショーを見させられたり、
なんでジャニーズ事務所のタレントの不祥事には、
○○メンバーと突然呼ぶようになるんだ、と思ったり、
いろいろあるけれど、時間は今日も淡々と過ぎていく。