《BABYMETAL, KARATE》2016-4-07 Thu

BABYMETAL の最新曲、 “KARATE”。聴くほどに良くなる。
最初は冒頭部の “セイヤ・・ソイヤ・・” が、あまりに少女っぽいアニメ声だったのでアチャーと思ったが、この声とヘヴィーでスピード感溢れる演奏とのギャップこそが、BABYMETALの魅力なのだと思い直した。踊りも格好いい。特に “ひたすらセイヤソイヤ 戦うんだ ” の部分の振り付けが気に入ってる。後半部のメロウなメロディーはクラプトンの名曲 “レイラ” を思い起こさせる。一瞬バックの演奏が消えてアカペラになるのも気持ちがいい。曲全体がひとつ物語のようになっていて見事。BABYMETALの集大成とも言える傑作だと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=GvD3CHA48pA




で、ジジイは考えた。
昔のように音だけしか聴くことができなかった時代だったらBABYMETAL にハマっただろうか と。答えは、否。BABYMETALは、音楽を見ながら聴く時代の申し子なのだ。もし３人のダンスが見られなかったら、魅力は半減する。自らを METAL DANCE UNIT と呼ぶ所以が、今更ながら納得できた。それで、僭越ながら、BABYMETAL のライブ映像の作り手に物申したい。踊りというのは全身を見るものである。あまり中途半端な一人一人のバストショットを入れないでもらいたい。できるだけ３ショットを長く見ていたいのだ。間に挟むならアップで１秒以下。バックミュージシャンの画もタイミング良く入れて欲しい。それと、カメラが音楽より先走って動き過ぎる。それを格好いいと思っているとしたら、音楽の本質を無視した大きな勘違いだ。

BABYMETALに注目し始めたのが２年前。いつの間にか少女たちは、“カワイイ” から脱皮し始めている。特に両脇の２人は成長著しい。彼女たちから “カワイイ” が消え大人の女のグループとなった時、BABYMETALはどうなるのか。昔は心配していたが、今は、むしろ楽しみ。もっと激しく、もっとユニークな、もっと格好いい、BABYMETAL が見られると思う。