《アジア大会男子準決勝 ：日本 vs UAE》2018-8-29 Wed

１：０で勝っちゃった。決勝進出！

グループリーグのチーム状態からすれば、想定外の結果だ。
いい山に入ったことが大きいけれど、１点差の勝負を辛抱強く
勝ち抜いてきた選手たちの頑張りは、やはり賞賛すべき。パチパチ。
ようやく何人かの選手の顔と個性が認識できるようになった。

UAEは決勝トーナメントの２試合を延長PK戦で勝ち進んできたチーム。
その疲れもあってか、試合開始から体力を温存するようなスローペース。
日本はそれに合わせてしまい、6バック？の粘り強い守備にも苦しんだ。
しかし、今日も前田大然と岩崎悠人が前線で走り回り度々チャンスを作った。
シュートは外しまくったけどね。

左WBの遠藤渓太は長友のようにサイドを駆け上がり、いいクロスを供給していた。
前田・岩崎・遠藤、この３人のトライアングルで攻撃する形が、決勝トーナメント
に入ってようやく出来てきた。チームの成長が感じられて嬉しい。

一方、遠藤とは対照的に右WBの初瀬 亮は酷かった。運動量が少ないし、縦に
仕掛ける姿勢も見せず、戦う気持ちが全く感じられなかった。次は、ないだろう。

なかなか得点が生まれないイライラ状態を打開したのは、
後半25分に交代で入ったスーパーサブの大学生、上田綺世だった。

後半32分、遠藤からのクロスをUAEのDFがクリアー。繋ごうとしたボールを体を
投げ出すスライディングで奪ったのがボランチの遠藤皓太。ボールウォッチャーに
なった４人のDFの裏をかき、左斜め前にいた上田に素早くパス。完全にフリーに
なった上田はGKの位置を見極め、落ち着いてゴール右隅に決めた。一瞬ふかしたか
と思ったが、バーの下をたたいて入った。ウォーッ！と思わず声が出た。決勝点と
なったこのゴールはチームを救ったし、上田にとっても大きな自信になっただろう。

【ハイライト：日本 vs UAE】
https://www.youtube.com/watch?v=bEVCPzpkZ6k

【先発】
GK：小島亨介 (Cap.)、DF：杉岡大暉・原 輝綺・立田悠悟
MF：初瀬 亮・遠藤渓太・渡辺皓太・神谷優太・岩崎悠人、
FW：旗手怜央・前田大然

【得点】
77分 上田綺世

【交代】
70分 旗手 → 上田綺世、82分 神谷 → 松本泰志


決勝の相手は、日本が負けたベトナムに、３：１で勝った韓国。
ソン・フンミン、ファン・ウィジョ、イ・スンウ・・ほとんどA代表と言っていい
強力な攻撃陣。はっきり言って勝ち目は薄いが、守備にほころびがありそうだし、
楽勝ムードで来れば、つけいるスキはある。とにかくこの日韓戦は、若い代表に
とって絶対いい経験になる。チャレンジャーとして怯むことなく自信を持って戦え！

【ハイライト：韓国 vs ベトナム】
https://www.youtube.com/watch?v=Tq_GjzafYnU