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フランス撮影日誌3 《尽きない昔話》 2012-6-26 Tue [世界の車窓から]

撮影6日目、「哀しきアラカン撮影隊」はロワール川河口近くの港町ナントにいた。
ナントは1998年のフランスW杯で日本がクロアチアと戦った町。初めてのW杯出場だったから大枚をはたいて見に行った。クロアチアのサポーターに囲まれながら君が代を歌った時の高揚感を思い出す。試合は0対1で惜しくも敗れた。中田ヒデの絶好のパスを中山ゴンが決めていれば、とがっくり肩を落とす私をクロアチア人のオジサンが慰めてくれたが、にらみ返してしまった。ゴメン。

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14年前はスタジアムへ行っただけ。
町は全然見なかったので楽しみにしていた今回の再訪。すごく面白いものに出会うことができた。機械仕掛けの動物マシーンを集めたアミューズメント・パーク、レ・マシーン・ド・リルである。翼竜を思わせる鳥、巨大なアリや芋虫、そして背中に人間を乗せて歩くゾウ。どれもボディが木彫りで出来ているせいか温かみがあり、機械仕掛けがむき出しになっているにもかかわらず妙なリアリティがある。何だかおとぎの国から飛び出てきたような別次元の生き物を見るような感じがした。

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翌日、列車に2時間ほど乗り、北大西洋のビスケー湾に面した港町ラ・ロシェルへ。
ここは、まだ20代半ばでADだった頃にコニャックの取材で来たことがある。港の入口に建つ2つの古い塔だけは覚えていた。その近くで、リポーターを務めた今は亡き俳優の渡辺文雄さんの、「この港からコニャックが世界へ運ばれていった」というようなコメントを撮影した・・・と思う。まだ4分の3インチ・テープで収録していた時代だ。携帯電話もパソコンもカーナビもなく、地図だけを頼りに私はロケ車の運転もした。それでも順調に撮影は進んでいたのだから不思議である。これから先の時間より過ぎ去った時間の方が長いオジサンたちは、今日も昔話に花を咲かせながら麦畑や海辺で列車を待っている。

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ジョージ

夏のバカンスシーズンのフランス、車窓からの風景がとてもきれいですね。

若い頃の私たちにとってフランスといえば、モードや美食・ファッションなどすべてにおいて憧れの国だったので、毎日放送を見るのが楽しみです。

車内は美女が多いとかで、目の保養もできて楽しい撮影だったのではないでしょうか。

さて、これから先はワイン産地やバスク地方などグルメなエリアで羨ましい限り。でもおじさんたちのお口にあったのかどうか・・・・
by ジョージ (2012-09-27 14:15) 

fukug

おじさんたちは毎日アジア系レストランで
食べてました。ワインよりもビール。すみません。


by fukug (2012-09-28 23:42) 

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