《W杯アジア２次予選：日本 vs キルギス》2019-11-14 Thu

２：０で勝利し、４戦全勝、無失点でF組首位をキープ。
来年３月と６月にもう一回り４試合あるが、そのうち３試合がホーム。予選１位突破は
決まったようなものだ。

【先発】


スタジアムの背後に雪を冠した天山山脈が見えた。なんだか懐かしい。
車窓のロケで訪れたのは1998年。もう21年前、大昔だ。首都ビシュケクの街並みは、
さぞかし変わっただろうな。変わらないのはスタジアムを埋め尽くした人々の
穏やかな笑み。伝統のキルギスハットも懐かしかった。カザフスタン、ウズベキスタン、
トルクメニスタンにも同時期に訪れたが、キルギスが一番気に入った。山と川に
囲まれた自然と素朴な人情が心地よかった。

さて試合だがキルギスの選手たちのプレイも穏やかで、汚いファウルや審判への
抗議もなかった。中近東やお隣の国とは大違い。しかしプレイは鋭かった。
一人一人の個人技が高く、チームもきちんと組織化され、ピッチを幅広く使い、
サイドからの攻撃で日本を苦しめた。GK権田のファインセーブがなかったら
２失点はしただろう。

日本の２得点はPKとFK。流れの中でのゴールはなかった。
ただし日本も悪かったわけではない。とにかくピッチが凸凹で劣悪。早いパス回しは
できないので、無理をせず、ピンチになってもバタバタせず、冷静に、したたかに
勝ち点３をゲットした。このあたりは評価できると思う。

最終予選を勝ち抜くには物足りないところがたくさんあるが、アジアカップの時は
かなり不安定だったGK権田の成長が観られたのは嬉しい。それとFW永井の労を
惜しまない奮闘ぶりも心に残った。良しとします。

【得点】
41分 南野拓実（PK）、54分 原口元気（FK）

【交代】
78分 伊東純也 → 中島翔哉、遠藤 航 → 山口 蛍
87分 永井謙佑 → 鈴木武蔵