《五輪前の日本代表戦総括》2021-7-18 Sun

７月２１日のなでしこの試合を皮切りに、待ちに待った東京五輪2020の
男女サッカーが始まる。その前に行われた３試合を振り返ってみよう。

7/12 男子：vs ホンジュラス、３：１、完勝。
前半は攻→守と攻→守の切り替えの速さを基本とする日本の新しいスタイルが
ホンジュラスを圧倒した。特に２点目。左サイドから冨安が送ったグラウンダーの
クロスを三好がスルーし林がポストになって堂安が決めた連携は素晴らしかった。
ただ高温多湿の中で行われる本番では９０分続けることは難しい。
後半は多分意図的にペースダウンし、守ってカウンターに戦術を変えた。
後半40分の遠藤→相馬→堂安と繋いだ速攻も素晴らしい得点だった。
１失点したが、快勝だった。

【先発】


【得点】
13分 吉田麻也、40分 堂安 律、80分 堂安 律

【交代】
63分 林 大地 → 前田大然、田中 碧 → 板倉 滉
80分 久保建英 → 相馬勇紀、吉田麻也 → 町田浩樹、酒井宏樹 → 橋岡大樹


7/14 女子：vs オーストラリア、１：０、辛勝。
結果的にゴールは岩渕のPKだけ。前半は暑さと疲れのせいか消極的なプレイに終始。
特に菅澤、長谷川は精彩を欠く。久しぶりに歯応えのある相手だったからね。
なでしこの現在地はやっぱこんなもんかと思ったが、後半途中から遠藤 純と
田中美南が入って変わった。１人でも相手を剥がすという気迫があったし、
実際できていた。遠藤のスピードと対人の強さは長谷川に勝る武器。
菅澤の代わりに使っても面白い。

【先発】


【得点】
54分 岩渕真奈（PK）

【得点】
62分 菅澤優衣香 → 田中美南、岩渕真奈 → 遠藤 純、長谷川唯 → 杉田妃和、
　　　塩越柚歩 → 籾木結花
70分 南萌華 → 宝田沙織、74分 宮川麻都 → 北村菜々美


7/18 vs スペイン、１：１、価値あるドロー。

【先発】


優勝候補にふさわしいメンバーのスペイン。
急造チームとはいえ、さすがのパス回しに日本はなかなかボールが奪えない。
すると、すぐに耐えてカウンターという戦術に切り替える。この辺が今までと違う。
そして前半42分、左サイドの久保が強引にDFを振り切って中央に低いクロス。
そこに遅れて入ってきた堂安がダイレクトでシュート。見事に決めた。
久保と堂安のコンビは、バルサのイニエスタとシャビみたいになってきた。
これに３人目の動きが加われば一層強くなれる。この試合に三苫が出なかったのが残念。
まあ本番の隠し球、ということで。先発FWは林に決まりかな。岡ちゃんタイプで好き。

【後半】


一挙に７人を入れ替え、控選手にもスペインを経験させた森保采配に拍手。
さらに防戦一方になりOAなしでよく耐えたが、後半23分にバルサの至宝1８歳
ペドリが入ってからDFのギャップを次々に突かれ、ついに同点にされてしまった。
すごいね、コイツは。テクニックはもちろんだが空間認識能力がすごいわ。恐ろしや。
前半のメンバーで、このスペインにどこまで出来るか観たかった気もするが、
本番の楽しみにとっておこう。旗手と板倉の成長が観られたのはよかった。
ワクワクが止まらない、です。

【得点】
42分 堂安 律

【交代】
HT 谷 晃生→大迫敬介、吉田麻也 → 瀬古歩夢、酒井宏樹 → 橋岡大樹、
　　冨安健洋 → 町田浩樹遠藤 航 → 田中 碧、堂安 律 → 三好康児、林 大地 → 前田大然　
67分 久保建英 → 上田綺世、80分 相馬勇紀 → 中山 雄太