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《卒論:37年ぶりの再会》 2013-5-15 Wed [雑感]

先日、大学時代のゼミ仲間と飲んだ時、卒論の話になった。
日本史、特に幕末史を専攻していた私の卒論のテーマは、高杉晋作の「奇兵隊」だった。みんな卒業後しばらくして、郵送で戻ってきたと言うのだが、私の手元にはない。送られてきたが捨ててしまい、例によってその記憶が飛んでいるのか?すると一人が「先生が一番よかったと言ってた。もしかしたら大学図書館に保管されてるかも」と言う。半信半疑で問い合わせると、「ある」との答え。かくして37年前に書いた卒論と再会を果たした。きれいに装丁され整理ラベルも貼られていたが、中身は提出したままの手書きの原稿。400字詰めの原稿用紙、160枚!始めは丁寧な字だが、次第に乱暴になっていくのが笑えた。表も手書きで、間違えたところは用紙を切り張りして直してあって、インクの色が違っていた。時代だなあ。これを書いていた4畳半の下宿部屋の光景が、ふいに蘇ってくる。卒論の大半は偉い学者さんが書いた書籍からの引用。自分の考えを書いた部分は少ししかない。論旨のまとめ方がよかったということかなあ。先生に聞いてみたいが、もう亡くなられた。何だか中学生ぐらいにしか見えない学生たちに混じって、しばし思いにふける。

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社会学部卒業というよりサッカー部卒業の私だったから、国立にあるキャンパスよりサッカーグランドのある小平キャンパスの方が思い出深い。現在は放送大学の多摩学習センター、一橋大学国際キャンパス、留学生の寮などになってしまったが、グランドはそのままだ。よく通っていた麻雀荘、トンカツ屋も営業していた。18歳で上京、多少緊張し身構えていたが、この学園町の田舎っぽい雰囲気にホッとした。駅近くの立ち食い風そば屋に入り冷やしキツネそばを食う。近所のおばちゃんたちのガハハな笑い声が聞こえてくる。あれから40年たつが、相変わらずののどかさで、うれしかった。

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