《初夏のべス・チャトー・ガーデン》 2008-6-09 Mon [ベス・チャトー]
5月下旬から6月初旬にかけてのべスの庭を撮影した。2月とはまったく別の庭になっていた。
‥‥http://fukug.blog.so-net.ne.jp/archive/20080228 参照‥‥
撮影中は雨がよく降った。強風も吹いた。6月としては異常な天気だという。悩まされたが、庭は天気が変わるたびにその姿を変え、違う気配を感じさせてくれた。単にきれいなだけではない、豊かで深い映像になったと思う。今回驚いたのは植物の多彩な姿。何でこんなにたくさんの種類が生まれたんだろうという素朴な疑問がわいた。それぞれの植物の姿には、そうなるための理由がある。べスの庭を訪れる人はみな歩みが遅くなる。いろんなことを考えさせられる。すべての命には存在の理由があり、そして何かのために生かされている。年末に完成させる番組は、そんなことが感じられるものにしたい。説明ではなく。
《2月のベス・チャトー・ガーデン》 2008-2-28 Wed [ベス・チャトー]
24日深夜にイギリスロケから帰ってきた。
撮影初日の朝、ベス・チャトー・ガーデンには運良く霜が降りていた。その美しさに息をのむ。多くの植物が土の中でじっと春を待つ中、スノードロップ(雪割草)が白い可憐な花を咲かせていた。84歳のベスさんは、よく笑いよくしゃべるチャーミングな女性。彼女の人柄を、庭のあちこちに感じた。次は5月末にロケ。植物たちが宝石のように輝く季節。まったく違う庭になるだろう。今から待ち遠しい。
《11月のベス・チャトー・ガーデン》 2007-11-18 Sun [ベス・チャトー]
イギリス東南部のエセックス州にある“奇跡の庭”に行ってきた。来年、四季折々に撮影する予定。そのロケハン。庭の創造主は、現在84歳になるベス・チャトーという女性。“世界一のプランツ・ウーマン”と呼ばれる彼女が、半世紀近くかけて創り上げた庭は‥‥‥言葉で表現しようのない、さまざまな気配があった。どう映像で切り取ったとしても、その庭の中に立って、歩いて、感じたものとは違うものになるだろう。
人が植物の色彩や形、全体の調和を考えて植えた人工の庭なのだが、そう感じられない。何十年もそこで世代交代を繰り返しているような自然さがある。でも、絶対に自然のままでは見られない植物の組み合わせ。しいて言えば、巨大な生け花やフラワー・アレンジメントが展開されている。何時間いても見飽きない。そして居心地がいい。番組を作る前に言うのも何だが、初めから負け勝負だなあ。
ところでイギリスの喫煙事情だ。3年前に取材した時と、まるで違っていた。アメリカ同様、公共性のある建物の中は、すべて禁煙。レストランはもちろん、パブでさえダメ。この寒いのに外にテーブルが置かれ、喫煙者はそこでビールを飲まされる。イギリスよ、お前もか。あれだけ世界中に喫煙の風習を伝えたくせに、スモーカーを社会のゴミ扱いするのか。考え直してくれ。来年、イギリスに4回も行くんだぜ。頼むよ。たばこ1箱、1200円!これもイジメや。